
今週末に再びクラブサッカーが帰ってくる。10月のインターナショナルブレイク突入前にトッテナムに逆転勝利して、3勝3分1敗という素晴らしい成績で6位につけているブライトンは、夏に大きな変革があったにもかかわらず、新加入選手たちはすでにその移籍金に見合う価値を示し始めている。
リーグカップでも順調に進んでおり、シーズンを通しての成功への期待が高まっている。もちろんシーズン終盤に向かうにつれて困難な時期が来るかもしれないが、現状の好調なスタートから見て、今シーズンは再びヨーロッパへの道が開けている。
この成功の裏にはクラブの長期的な計画が功を奏している。予期せぬ出来事にもぶれることのない未来への計画を持ち、最低限の安定性を確保しながら、着実かつ継続的に改善を図ってきた。
その一つが監督の起用である。近年の多くのクラブは、短期間で多数の監督を起用しているが、その結果として、クラブの理念やプレースタイルに一貫性がなく、監督交代が起こるたびにチーム全体の刷新が必要となる。
しかし、ブライトンは一度プレミアリーグに到達してからは通常とは異なるアプローチを取ってきた。これまでブライトンはプレミアリーグに昇格してから、4人の監督が指揮を執っている。クリス・ヒュートン、グラハム・ポッター、ロベルト・デ・ゼルビ、そして現在のァビアン・ヒュルツェラーである。
これまでの監督の交代は、必ずしも最高のタイミングではなかったが、それぞれの後任がチームを安定させ、いくつかの浮き沈みはあったものの、前進を続けてきた。特に、ブライトンは移籍市場での取引に長けていることが大きな強みとなっている。適切なタイミングで選手を獲得し、適切に売却することで、主力選手が抜けてもチームの戦力が大きく崩れることなく、ファーストチームの選択肢を維持してきた。
しかしこの夏に見せた動きはこれまでとは少し異なるものだった。31歳のフルツェラーをプレミアリーグ史上最年少の監督として任命しただけでなく、約2億ポンドに迫る移籍市場での積極的な動きも見せたのだ。チェルシーへのロバート・サンチェスとモイゼス・カイセドの移籍金1億4000万ポンドを有効に使い、アメックス・スタジアムで順調なスタートを切ったヒュルツェラー監督のもと、リーグ開幕から7試合で6位、勝ち点12と好成績を収めている。
まだシーズンは長く、イギリスメディアからは「ハネムーン期間」という言葉も飛び交っているが、サッカーはしばしば不思議な展開を見せるゲームである。これまでの記録が示すように、改善の兆しが見えており、昨シーズンは明らかにヨーロッパリーグで蓄積した疲労がリーグ戦に影響を与えたが、今シーズンはその心配もないので、再びトップハーフ以上を狙える可能性は十分にある。
ファンが将来に夢を膨らませる一方で、チームとしては目の前の試合に集中し続けるべきだ。次の試合はニューカッスル・ユナイテッドとの対戦に目が向けられている。
両チームともに現在の成績が同じで、少しだけゴール差で優位に立っているが、簡単な試合にはならないだろう。しかし、チームが最高のパフォーマンスを発揮すれば、恐れるべき相手ではなく、連勝を続けることができれば、次節は暫定最下位のウルヴァーハンプトン戦であり、ホームでの勝利を狙う良い流れを作れるはずだ。
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